名探偵コナンの二次創作サイト。18歳未満の方は御遠慮ください。公式とは一切無関係です。 取り扱いカプ→快新・Kコ・その他コナン受 基本R18、管理人の趣味により猟奇、ヤンデレ、他者モブ×受けなフルボッコ話もあるかと思うので閲覧にはご注意ください。
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「狂気の沙汰とは思えない」(Kコ)
今日はお月見ですよ!
月が綺麗ですねイェア!
狂気の沙汰とは思えない
満月の夜には不可思議なことが起きる。
たとえば、どこにでもいそうな地味な青年が狼に変身するとか。
たとえば、交通事故の発生率が世界的に上昇するとか、
たとえば、南米大陸のアマゾン川が逆流するポロロッカ現象が起きるとか。
「例えば、どっかのコソ泥が犯行を行うとか」
「例えば、その怪盗がこんな小さな名探偵に捕まってしまうとか」
にっこり笑ってキッドは応じた。
捕まえた、というよりも、むしろ自分が怪盗に捕まっていると表現したほうが相応しいくらいに抱きすくめられているコナンは不本意そうに目を細めた。
「……例えば、盗み以外は決してしない怪盗紳士がこーんなガキにイかれちまうとか」
「残念、それはちっともおかしなことではありませんよ」
キッドはくすくすと笑うと少し腰を屈め、愛おしげにコナンの小さなひたいに唇を寄せた。ちゅ、と音を立てて吸い付くとコナンはくすぐったそうに身を捩ったが、逃げることはしなかった。
「で、今日は何をしに来た?」
「あなたと一緒に月を見に」
「?」
「今夜は、お月見ですから」
ふっくらと色づいた頬を唇で食んだ。
「一緒に月を見ようと思って」
1年で1番月が綺麗な夜。
卵の黄身のようなまん丸の満月が照らす。
「奇遇だな、オレも同じことを思っていた」
コナンは怪盗の棟に頬を押しつけた。彼は、7才というその年齢を差しひいても決して甘えたがりではなかったはずだ。しかし間違いなく、僅かに踵をあげて、ぴったりはりつくように腕を回す様子は甘える子猫のようだった。
「満月の光を見ると【気が狂う】って古来より言われてますけど――」
怪盗は罪を告白するように遠慮がちに目を伏せた。
「私、あなたを見てるとおかしくなりそうです」
伏せたままの悲しげな瞳で細い首筋に舌を這わせる。
正気の沙汰ではないだろう。中身がどうあれ、こんな未成熟な子供に欲情するなんて。
あと30分もこうしていれば、抱きしめるだけでは飽きたらず、
無垢な膚を汚して、幼い身体を曝いて、壊してしまうに違いない。
「……ほんとにおかしなやつだなあ」
子供らしいぷっくりとした指が、あごをくすぐる怪盗のふわふわした髪をなぞった。コナンはあどけない笑みを浮かべる。怪盗のシルクハットを取ると、よしよし、と小さな子供にするように優しく撫でる。
「そんなのちっとも不思議なことじゃねーよ」
コナンは怪盗の手にすがりつき、自分を抱き上げるように促した。
抱き上げられると地面から離れた怪盗の身長の距離だけ、月がさっきよりも近くなった。
近づいたその距離だけ、また一歩狂気に近づく。
二人はとても幸せそうに微笑みあった。
狂気の沙汰とは思えない
(ルナティックチルドレン)(狂った子供達)
――――――――
タイトルは日本語としてはおかしいです^q^
普通「正気の沙汰ではない」=「狂気の沙汰」という用法なので!つまり……
ウィキで月の項目調べてたら「月を見ると妊娠する」というのを見てあらぬ妄想をしましたり。
月のせいならしょうがないよね、うんしょうがない
お気に召したらぽちっといただけたら励みになります
いつもありがとうございます!
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