名探偵コナンの二次創作サイト。18歳未満の方は御遠慮ください。公式とは一切無関係です。 取り扱いカプ→快新・Kコ・その他コナン受 基本R18、管理人の趣味により猟奇、ヤンデレ、他者モブ×受けなフルボッコ話もあるかと思うので閲覧にはご注意ください。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただれた関係の二人
大人しい(大人びた)子供なら江戸川くんだけど、それを英訳したgentle Kidならむしろ紳士なキッドかな、というダブルミーニング、あるいは優しいキッドさん
大人しい子供 ( gentle Kid)
「快斗、しよーぜ?」
「……何を?」
「何をって、ふーん、僕から言わせたいの?」
黒羽は舌打ちをして繋いでいた小さな手を離した。
江戸川コナンは、子供である自分を否定するかのように、時おり子供らしからぬ誘いをもちかけてきた。黒羽は誘われるたびに、後ろめたいような、哀れなような微妙な気持ちを味わう羽目になるのだった。
やけっぱちになったこの暴走気味の名探偵を止めてやるという大義名分を笠に着てお仕置きしてやらねばという後ろ暗い気持ちになるのだ。助けてやりたいと思う以上に。
頭が良い癖に世間知らずで身の程知らずなこの子供が憎くなることさえある。
「マセたガキは可愛くない」
「ぼく、子供じゃないよ、お兄ちゃん」
舌っ足らずな無邪気な声。
なのに、子供とは思えない剣呑な瞳を携えて、ぺろりと唇を舐め黒羽を挑発する。追い詰めているつもりが、追い詰められていることにこの哀れな子供は気付かない。
夕暮れの通学路。向かう先は黒羽の家だ。
今夜は一緒に宿題をして、泊まる約束になっている。終わったらコンビニで買ってきた夕ご飯を一緒に食べて、2時間ドラマの三文サスペンスを見て、交代で風呂に入って一緒の布団に入る。でもまだ眠るわけにはいかなくて、きっと朝まで色んなことを話すのだろう。そういう予定であり予感だった。
探偵のほうから誘われることは何度もあったが、いくら愛してるとはいえ、あるいはお仕置きをしてやりたいとはいえ、未精通の子供に最後までイタしてやるつもりはさらさらなく、いつもはキスをしてごまかしたり、手で身体中をまさぐるだけで終わる。
「あんまり大人をからかうんじゃねえよ、名探偵」
「オレはいたって本気だ」
「あっそ。そりゃあ最悪だな」
しかし今日は少し意地の悪い想いが胸を過ぎった。黒羽の方もままならない事情に苛立っていたのかもしれない。結局家に帰り着いて靴を脱いで部屋のドアをあけて鞄を床に放り投げてついでにコナンの小さな体をベッドの上に放り投げた時には黒羽はすっかりその気になっていた。
「大人扱い希望だっけ?」
本当は、高校生なのだと訴えかける小さな探偵をシーツの上で組み伏せる。
助けてやりたいという想いと、意地悪をしたいという思いがせめぎあう。
結果、
でこぼこした半分と半分が組み合わさるように抱き合った。
お子様ランチはもう食べられない。
――――――――
危うい感じの名探偵をキッドさんなんとかしてあげてほしい
トラックバックURL